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費用、場所などを考慮して選びたい霊園

　霊園は共同墓地のことを言いますが、墓地は３つの種類に大別されています。市町村などの自治体が経営する公営のもの、宗教法人や財団法人が経営する民営のもの、そして寺院が檀家に使用を許可する寺院墓地です。
　それぞれに特徴があり、メリットもデメリットもあります。霊園を選ぶ際には、家庭環境や費用の面なども考慮する必要があるでしょう。
　価格の面から考えると、公営墓地が手軽です。そのため人気も高く、売り出される場合も抽選ということが多く競争率も高くなかなか手に入りにくいようです。
　また、その場所の住民でなければならないなどの申し込みや、墓石に関しても制限があります。
　加えて遺骨があることが条件になっている場合が多いので、生前に購入することはできません。


　寺院の檀信徒であることが前提となる寺院墓地とは異なり、宗教や宗派を問わずに選べるのが民営墓地です。
　購入に資格制限もないので誰でも入手しやすくなっています。墓石の大きさやデザインなどの自由に選ぶことができます。
　けれども価格の面では公営墓地に比べると高額になります。多くの場合寺院の境内にある寺院墓地ではお墓参りと供養が一緒に行えるというメリットがあります。
　管理も行き届いているところが多く、お寺に守ってもらっているという安心感を得られるという人も多いようです。


　それぞれの特徴をよく理解した上で選択することが大切ですが、霊園選びの注意点として事前にできるだけたくさんの情報を集めるということが大切になります。
　どの種類の墓地を選択するにしても、候補が上がったらできるだけ現地を訪れることが必要です。
　頻繁に足を運び、経営母体が信頼できるかどうか、造成工事は大丈夫か、管理状態は行き届いているか、墓地のある環境は納得できるものかどうかなどを入念にチェックしたほうが良いでしょう。
　あわてて決めてしまって後になって後悔することがないようにすることが大切です。
購入してからはお墓参りに行く場所となるので、交通アクセスや、高齢者が家族にいる場合には、坂道が危険ではないか、また休憩所やトイレ、駐車場の有無なども確認する必要があるでしょう。
　そして自宅から行きやすい場所にあるかどうかということの確認も重要な注意点となります。いくら安い金額で購入できても、交通の便が良くない場所では、それからの交通費も無視できない項目となります。
　そのせいで足が遠のいてしまっては供養もできなくなるので、場所選びは非常に重要だと言えます。長くきちんと供養を行えるところを選ぶということは忘れないようにするべきでしょう。